チェーン・スポーキング

カルチャーずるずるモノローグ

19年1月:演劇初心者が今年前半で気になる舞台を整理する

[chain] 年末に煩悩を全部削ぎ落とし、年始から全煩悩をフル稼働させている。 演劇と映画への欲が強く、特に演劇は熱い。演劇だけで土日が埋まりそうだ。 ただこういう「土日が埋まりそう」な状況に、彼氏があからさまに顔をしかめそうなのだ。対策として、…

備忘録 2018

ライブ:FKJ・The XX・PREP/アルバム:折坂悠太・Joji・LEO37+SOSS/舞台:森下真樹・マームとジプシー・ままごと/展示:五木田智央・谷川俊太郎/食:クンビラ・シモン・珈琲美学/雑誌:FREE・STUDIO VOICE

18年9月:「スローライフ」の行方を考えつつ自省する/ポートランド備忘録

ポートランドの食と文化に触れる旅をしにいきました。その中で感じたことを備忘録として残しておきます。

18年9月:風邪に苦しみながらセクシー熟語山手線ゲームをする

[Chain] つらい。関節が痛い。 嗅覚が奪われて、食が進まない。 何も食べたくなくて、強いて言えばさっぱりしたものを喉に通したい。 自然と選ぶのは、ゼリーとか果物とかプリンとかの類になる。空腹にもならなければ満腹にもならないものだけを、ここ数日…

18年8月:夢を記録する

[Chain] 脳が暑さに耐えかねて、夏場はよく夢を見た。全部を覚えている訳ではないが、夢で起きた出来事を忘れないよう、咄嗟にメモすることがある。 しょうもない夢ほど、細部までよく覚えている。 ********** 例えばこんな夢を見た。 深夜に大鳥…

17年7月:マームとジプシー「BOAT」と映画「万引き家族」から、人を待たせる辛さを考える

[Chain] 自分は待つことにあまり苦を感じたことが無くて、待ち合わせに相手が30分遅れようものなら、好き勝手にフラフラと散歩に出てしまう癖がある(そしてだいたい遅刻者よりも遅刻する)。 そして、待つことの苦しみを知らずに生きてきたせいか、遅刻す…

18年6月:「君の名前で僕を呼んで」をただのLGBT映画だと思っている奴、とりあえず観てこい

ルカ・グァダニーノ監督作品「君の名前で僕を呼んで」について書きました。

18年5月:10cmのヒールにようやっと認められる

[chain] もっぱらローヒールに頼りがちではあるものの、ちょっとだけ女になりたくなる気分があって、10cmのヒールを引っ張り出し、会社までの道を歩いてみた。 履き始めこそ、かかとが当たったり、つま先が妙に痺れたりして血が止まる感覚を受ける。社内ミー…

18年2月:92年生まれ25歳の「リバーズ・エッジ」と「完全自殺マニュアル」

映画「リバーズ・エッジ」と書籍「完全自殺マニュアル」についてまとめました。

18年1月:「コンプレックス」をテーマにパンドラの箱を開ける

このテキストは「She is」にあてた公募作品を、改めてブログ用に加筆したものです。追記した部分をあえて赤字にしております。 「普通」という言葉を嫌う自分が一番嫌いだった。 気づいたら髪を刈り上げていた。 元々「普通じゃないこと」への願望が強かった…

18年1月:吉野家で白カレーを食べたときの陰陽調和な状況

吉野家の白カレーを食べた。 牛丼の舌と胃になって、意気揚々と自動ドアをくぐり抜け 混みついたカウンター席に座る。メニューを見る。温かいお茶を出される。 「白カレー」が目につく。 牛丼への欲と白カレーへの興味を天秤にかけ、 気づいたら白カレーなる…

備忘録 2017

【音楽】MONDO GROSSO、堀込泰行、Silica Gel【食】 ともすけ(馬喰横山)、Locale、FREY'S Famous Pizza、阿里、【映画】『ムーンライト』『パターソン』『エンドレス・ポエトリー』その他【美術】【演劇】【雑誌】等

2017年12月:どのエッセイの内容かが思い出せない

筆者と筆者の叔父の、過去のやりとりである。 幼少期(たしか中学生頃?)の筆者が、食堂で何か(天丼?なんか醤油が必要なもの?)を頼む。 それを聞いていた叔父が、 「お前が今それを言ったということを、俺はずっと覚えているだろう」と筆者に向かって予…

17年12月:ホアン・コルネラ展で「他人」のポップ・グロを体感する

ホアン・コルネラ(Joan Cornella)展(2017/12/11〜)に行ってきました。寺田倉庫で見たポップグロの正体を見て至った結論。

17年11月:ウィッグが欲しい

社会人になってから、頭の後ろを刈り上げるようになった。 男性性になりたいわけではない。 むしろ女として見られたい。 だから刈ってやった。 最近はバリカンも6ミリだ。 あえて後ろを刈り上げることによって、男性性にも女性性にもなれるような、可能性が…

17年11月:「ブレードランナー2049」を観て「近未来」に敏感になる

いつだって「近未来」はただのフィクションだ。 一向に現実世界には降り立ってくれない。 「車もしばらく 空を走る予定もなさそう」てな具合に歌っていた歌手もいたもんだが、そこから20数年経ち、未だに「空上自家用車の衝突事故」的なニュースもない。 202…

17年8月:注目しているものを洗いざらいピックアップする

[musics] OKAMOTO'S「NO MORE MUSIC」 なんか、めちゃくちゃかっこよくなっているらしい。 自分のなかで、正直OKAMOTO'Sはそこまでかっこよくないイメージだったのに。 ちょっと試聴したところ、どうやらめちゃくちゃかっこいいようだ。 Arcade Fire「Everyt…

17年8月:韓国のカルチャーシーンから目が離せなくて困る

アジアのカルチャーが気になって、夜も眠れない。 「EYESCREAM」の韓国カルチャー特集がめちゃくちゃ面白すぎて、 名前の上がるアーティストをちょっとずつ制覇している。 年末年始あたりからチラチラチェックしているバンド「hyukoh」をはじめ、 韓国アーテ…

備忘録17年5月:草間彌生はベートーヴェンの「運命」だった。

少し遡ることになる。 年始に、山田正亮の展覧会「endless 山田正亮の絵画」を観に行った。 ポールスミスみたいなストライプを無限に生み出す人、としか思っていなかった。 展示に行く前までは「なんだこの退屈な作家は」とまで感じていた。 ただ、実際年代…

備忘録2016

【音楽】『Pushin'』STUTS/『Fantome』宇多田ヒカル/『Flesh and Blood』yahyel【イベント】DK SOUND/NDG 3rdAniversary/カジャラ#1『大人たるもの』/Keiichiro Shibuya Playing Piano Plus【展示】奥山由之/Ryan Mcginley/GAME ON【映画】『ストレイト・ア…

16年12月:海外アーティストのライブにただただ行けない

[CHAIN] 時が経つのは早いもので、もう年末である。 6月あたりまでは「会社に入ったら最後、人間じゃなくなってしまうのでは」と よからぬ思い込みを抱えながら生きていた。 オフの日こそが「人間活動」であり、生きている意味だと感じていた。 ただ、案外仕…

16年10月:宇多田ヒカル「Fantôme」を聴きながら「りんな」と人間活動について考える

[CHAIN] 人口知能といえば、 最近「りんな」が女優デビューを果たした。 面白いのが、輝かしき最初のデビューが「世にも奇妙な物語」だったことだ。 ▼オンエア前のPRサイト。怖いのが苦手な人は注意。 www.fujitv.co.jp 普段はTwitterやLINEで幅広い層から…

16年6月:人工知能と「むじんくん」のCMについて考える

エクス・マキナ/六本木クロッシング2016展/The Avalanches「Wildflower」/Suchmos「MINT CONDITION」/「GINZA」16年8月号

16年5月:「ヌード=エロ」の世の中に悶々とする

16年5月の話:『バンクシー・ダズ・ニューヨーク』、ライアン・マッギンレー「Body Loud!」、『i-D JAPAN』、Seiho『Collapse』、STUTS『Pushin'』、New Order来日

備忘録2016/2 ポートランド・タイ・キューバ旅行

先々月の話である。 ポートランド・タイ・キューバというまるでめちゃくちゃな渡航ルートを組み、海外旅行へ行ってきた。 ポートランドは前回のブログに記した通り。ニューヨークほどギラギラした場所ではないけれど、ニューヨークよりも(良い意味で)生ぬ…

2016/2 ポートランド備忘録

本来であればニューヨークに行くはずだったが、テロ予告のせいでやむなく断念。 代わりに前からずっと気になっていた西海岸・ポートランドを訪れることとなった。 また訪れたいと心から思える街だったので、次に来るときのために、またこれから渡航する人の…

備忘録 2015

2015年は自分にゆとりがあったせいか「当たり」を引くことが多かった。 せっかくなので特に「大当たり」だと感じたモノをすごく雑にまとめる。 【粉砕されたアルバム:4枚】 #『SOUND AND COLOR』Alabama Shakes これを抜きに2015年は語れない。 そしてライ…

同じ絵を15分見続けるんです

夏休み、国立近代美術館の学芸員さんの下で勉強会を行った。180分現代アート漬け×3コマという濃密プラン。拙いプレゼンの足りない部分をバッキバッキに補足していただいた。頭が上がらない。 先日、最終講義ということで色んな質問に答えてもらった。 例えば…