チェーン・スポーキング

カルチャーずるずるモノローグ

18年8月:夢を記録する

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脳が暑さに耐えかねて、夏場はよく夢を見た。全部を覚えている訳ではないが、夢で起きた出来事を忘れないよう、咄嗟にメモすることがある。

しょうもない夢ほど、細部までよく覚えている。

 

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例えばこんな夢を見た。

 

深夜に大鳥神社前の通りを、数人の仲間と歩いている。
坂道を降りていくと、誰かが後ろからしがみついてきた。私はそのまま歩き続ける。坂はとても長い。
場所が変わって、暗い古びたホテルで1人起きる。時計は8:30を指していて、「目黒から会社は遠いんだよな」と感じる。
私は人と坂道を登るが(1人でホテルにいたはずなのに)、途中で忘れ物を思い出す。忘れ物を取りにホテルへ戻るが、足は地面から10cmくらい浮いていて、走るというよりも、滑っている。滑ったまま、川を渡る。

 

場所が変わって、自宅のリビングに立っている。音楽雑誌へ応募した原稿が、家に返送されてきた。ぐにゃぐにゃした鉛筆文字で、何やらこう書いてある。文字は薄くて覇気がない。私は目を凝らして読む。


「もうちょっとです、頑張ってください。あなたは最高に気の毒な人です。もしこの仕事に興味があるようなら、0000@gmail.comまでご連絡ください」


次に目を開けると、某雑誌の出版社に私は立っている。事務所には、キャップを被って痩せたオシャレ眼鏡の男が、横柄な態度でソファに座っている。
「かわいそうに、魚とキスしよう」。

中年の男が私の手を引っ張って階段へ連れていく。踊り場まで引きずられたところで、それ以上手を引き込まれないようにと、ついしゃがみこむ。顔をあげるとドアの向こうでは、水槽が壁一面に並ぶ。足元にはカワウソが二匹、肌を濡らしている。

 

目が覚める。遅刻する。

 

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こんな夢を見た。

 

賞味期限切れの、四角い豆乳(1000ml)を持っている。特にキツい匂いもなければ、味も悪くはなってない。自分はそれをくいーっと勢いをつけて飲む。

周りの友達は訝しげな顔をする。そんなもん飲んで大丈夫なの、という具合に。

別にどうってことないし、不味くもなってないのだから、自分がなぜそんな変な目で見られるのかがわからない。また豆乳を飲む。暗い木造の部屋に、夏の眩しい光線が差し込む。

 

朝起きると、お腹が痛い。
キリキリした嫌な感覚に耐えながら、家を出て電車に乗った。

 

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こんな夢を見た。

 

いつも遊ぶメンバーで、空港(多分記憶を辿るにロサンゼルスかポートランド)に降りたった。夕方の17:00頃で、そのままホテルに行こうにもどこか勿体無く、遊び場(クラブイベント)を探すことにする。

皆で空港のベンチに座りながら、頭を寄せてネットで検索をかける。しかし一向に良いイベント情報にたどり着かない。その土地で有名なクラブの名前でサーチをかけても、なぜか2017年で更新がストップしていたり、変なテキストサイトに飛んだりする。

Facebookのイベントぺージで場所を指定したりするのに、どうも良いやつがない。というか、どれが良いかが一切分からない。

これが現実なら「ご飯に行ったり大人しくホテルに行けばいい」という結論に至るはずなのに、なぜか自分は「どうしてもイベントに行かなきゃ」と思い込んでいて、別のソリューションにたどり着かない。

 

「どうしよう、今日はどのパーティに行けば良いんだろう、どうしよう、どうしよう」と、頭が真っ白になったところで目が覚めた。

 

喉が痛くて汗びっしょりの状態で、腕が体に押しつぶされている状態だった。

これは悪夢なのだろうか。

 

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明確に覚えている夢というのは、「この出来事がきっかけなんだな」という心当たりが確かにある。現実で起きたことと夢がごちゃ混ぜになっていて「微妙に本当」の情報になっているからこそ、「記憶と夢が繋がっているんだな」ということを実感させられる。

 

しかも、夢で出てきたような場所に実際に立ち会うことになったり、幸か不幸かほとんど同じような状況になったりするもんだから、夢占いもあなどれないなと思った次第である。

 

ただ、三つ目の夢は自分でも「病気の域かもしれない」と思ったので、クラブはちょっとばかし控えた方が良いものかと、考えあぐねている。

夢占いができる人、この夢がどういう意味を持つのか教えてください。