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チェーン・スポーキング

カルチャーずるずるモノローグ

備忘録2016

あっという間に過ぎてしまった。濃い1年間だった。

今年も今年で去年に引き続き、2016年に刺さったものを振り返る。

 

【スルメだったアルバム:3選】

#『Pushin'』STUTS

ヒップホップ再燃の年を代表する一枚。

何を食べてればこんなに渋いトラック作れるようになるのか。

Ft.K.Lee&呂布カルマの「Called Game」は本当にthug.

 

#『Fantome』宇多田ヒカル

2016年に女王が再君臨したことは、まさに大事件だった。

いわゆる「宇多田世代」がメジャーシーンで台頭するようになった今だからこそ

彼女の活動再開は「宇多田第二派」を後世に生み出すチャンスとなっている。

 

#『Flesh and Blood』yahyel

同世代の躍進。日本にルーツを敷かない、洗練された曲作りは他に例を見ない。

IDMを小難しくさせることなく、よりポップに昇華させた一枚。

 

日本勢が大活躍だった年、そしてヒップホップが白熱した1年だった。

しかも音楽だけにとどまらず、ファッションやアートなど

「ストリート」という文化そのものが一気に押し寄せてきたのが印象的だった。

ACEやDOTAMAが企業CMに登場するような世の中を誰が想像しただろうか。

 

【衝撃だったライブ・イベント:4選】

#DK SOUND @川崎のどっかの工場

『We are the universe』を聴くたびに思い出す。

川崎の工場で一夜を過ごす経験がもうできなくなるかと思うと切ない。

 

#NATURE DANGER GANG 3rd Anniversary @新宿ロフト

年始に活動休止の彼らであるが、実はライブを観たのが初めて。

女性器を象った入り口からメンバーが飛び出てきたときから、何もかもが狂っていた。。「美術手帖」に異例ながらも取り上げられていただけあって、カオスな空間だった。

こういうバンドは一個で良いけど、無くなっては欲しくない。

 

#カジャラ #1『大人たるもの』

本当に久々の「ラーメンズ」共演だった。相変わらずストーリーの構造が綺麗に数学的で、着地の方法もスタイリッシュである。

「大人になる」ということを後押ししてくれた舞台だった。

 

#Keiichiro Shibuya Playing Piano Plus @寺田倉庫

昼の部での音楽対音楽、そして夜の部での音楽対舞踊のバトルにコントラストがあって、渋谷さんの適応力に感動した。即興でスルスルドラマができあがっていく。

特に森山未來とのセッションは、お互いを信頼した上で各自が縦横無尽に暴れていたので観ていて爽快だった。

 

今年は例年より音楽ライブに足を運ぶことが多く、 

特に海外アーティストの来日ライブがやけに多かった。

お腹が痛くなるライブもあれば、

アンコールのあともずっと待っていたいライブもあった。

 

ちなみに去年と同じペースを保とうとしたところ

泣く泣く直前で行けなくなるチケットが4〜5枚発生した。

社会人は黙って当日券が良いのだと実感した。

あと、演劇やダンスパフォーマンスをもっと観たい。

 

【痺れた展示:3選】

#「bacon ice cream」奥山由之

ウォルフガング・ティルマンスを彷彿とさせる見事な構成。

彼の空間把握能力と「自分が何を求められているか」を察知するブランディングスキルに感服した展示だった。

 

#「Body Loud!」Ryan Mcginley

ずっと待ち望んでいた、ライアンの展覧会。

おびただしい数のヌード写真に圧倒される。

自然と人間の対比構図が神聖で絵画のようだった。

ただ、まだ日本ではヌードが市民権を得られていないようで

息苦しさを感じる展示ではあった。

 

#GAME ON @日本科学未来館

「想像上の未来っぽさ」が反映された初期のゲームデザインから、

現在最先端ともいえるVRゲームまで、すべてを網羅した展示だった。

一貫してどの展示においても「子供がすぐ遊べる」設計になっていることに感服。

 

今年は絵画・彫刻の展示にあまり行かなかった。

代わりに面白い写真の展示が充実していたと思う。

 

それにしても、今年はインスタ映えする展示方法が目立ったような。

美術館の集客も「そこに訪れた」という痕跡を残せて、かつ拡散できるような仕様に

変わりつつあるのかもしれない。

 

【沁みた映画:3選】

#『ストレイト・アウタ・コンプトン』

去年の「ワイルド・スタイル」あたりから伏線は貼られていたのかもしれない。

この映画もブームの火つけ役を担っていた。ライブシーンが圧巻。

 

#『この世界の片隅に

数々のタッチを駆使して、限られた予算の中で挑戦的な作画方法をとった渾身の一作。

戦争表現に締め付けられたが、主人公のポジティブな生き様を押し付けがましくなく受け入れられるのは、透明感ある描写があったからこそ。

 

#『シン・ゴジラ

通称 「JR線爆弾」がなぜあそこまで泣けるのか、ということで

知人と議論が白熱した作品。

現実的にどこまでの作戦が可能なのか、そしてゴジラがメタファーとして示すものの意味を考える。

 

ああ〜喉から手が出るほど観たい〜

という映画に出会えなかった1年だった。勘が鈍ったのかもしれない。悔しい。

アップリンクの「見逃した映画特集」をジロジロ見ながら

見逃しが無いかのチェックをしている。

  

【新しい活動】

#1ヶ月の海外逃亡を果たす

3月の卒業旅行に、ポートランド・タイ・キューバの順で世界を巡ってきた。

おかげでゴキブリ並の環境適応力を蓄えた。

 

#富士山に登ってからFUJIROCKに行く

文字通りである。ただ、今年はちゃんとフジロックに集中したい。

 

#阿波踊りをする

飛び入りで大学連に参加した。踊る阿呆の気持ちを知りたかった。

やっていることは、クラブイベントとそこまで変わらないと感じた。

阿波踊りとDJは同じ!

 

#高校のOBオケに参加する

母校の管弦楽部が50周年を迎えたので、バイオリンパートで参加した。

100人規模のセッションの難しさと楽しさを実感した。

 

去年は去年で活動的だったといえば活動的だったが

今年は自分らしくないことに挑戦した1年だったと思う。

活動が筋肉っぽくなった。

 

【総括と2017年の目標】

 フットワークが重くなったかと思いきや、

振り返ると案外色んな場所に足を運べていた。

今までの自分だと到底行かなかっただろう場所に行ったりもした。

その一方で「観なければいけないもの」は逃す機会が多かった。

逃した展示や映画は少なくないので、 2017年はより貪欲になりたい。